ダイヤモンドの重量と品質のグレード証明書
ダイヤモンド鑑定書の見方
鑑定書は『ダイヤモンドの重量と品質のグレード証明書』です。
GIA※の品質評価国際基準に基づいたカラット、カラー、クラリティー、カットの『4C』が記載されています。
ダイヤモンドは、この“4C”、“蛍光性”、さらに“直径寸法”でその価値が決定します。
※Gemological Institute of America・・・米国宝石学会
鑑定書 ダイヤモンドグレーディングレポートの見方

1直径寸法
ダイヤモンドにはカラット数ごとに必要な標準直径寸法があります。0.3ctでは約4.3mm、0.5ctでは約5.2mm、1.0ctでは約6.5mmが標準直径寸法です。この寸法が満たされていないと同じカット評価でも低い評価となります。
24C
Carat (カラット:重量 Weight)
Caratダイヤモンドの重さ(Weight)を表す[ct]・・・ 数値+ct
ダイヤモンドの重量を表す単位としてCarat(カラット=ct)が用いられます。
正式表記としては小数点第3位までの1ct=1.000ct表します。
1ctは0.2gです。カラット数が大きいほど重量の重い大きなダイヤモンドとなり、希少性が高くなることから単価も準じて高くなります。
Color Grade (カラー:透明度)
ノーマルカラーダイヤ
カラー評価はダイヤモンドの透明度を等級で表します。無色透明なものから薄い黄色味がかったものまでD〜Zの表記が与えられます。アルファベットが若いほど透明性が高いもので評価も高くなり、Zに近くなるほど黄色味が増しダイヤとしての評価が低くなります。
Color Grade (カラー:透明度)
ノーマルカラーダイヤ
カラー評価はダイヤモンドの透明度を等級で表します。無色透明なものから薄い黄色味がかったものまでD〜Zの表記が与えられます。アルファベットが若いほど透明性が高いもので評価も高くなり、Zに近くなるほど黄色味が増しダイヤとしての評価が低くなります。
ファンシーカラーダイヤ
黄色以外(ブルーやオレンジ、レッド、グリーン、ピンク、紫など)の色味のあるものはファンシーカラーダイヤと呼ばれます。ファンシーカラーダイヤはノーマルカラーの鑑定対象から外れる為、4CのColor評価方式で評価されることはありません。ピンクなど希少性の高い物は高額で取り引きされます。
Clarity Grade(クラリティ:ダイヤモンドの内・外部状態)
クラリティ評価 ・・・ FL〜I3で評価(GIA)
天然のダイヤモンド内部には必ずと言っていいほどインクルージョン=包含物が混じっています。(包含物のない物をFL=フローレスダイヤといいます。)この内部状態はそのダイヤの特徴をも表します。クラリティは石を暗視野照明下で10倍に拡大して、この内容物の数や大きさ、位置などを専門家が鑑定、評価するもので、これらがが少ないほど評価としては高くなります。
ブレミッシュ[Blemish]
ブレミッシュはダイヤモンドの表面にある研磨跡や傷、穴や欠けなどの外部状態を表します。
Cut Grade(カット:プロポーションとフィニッシュの評価)
カット・グレード(Cut Grade ) ・・・ プロポーションとフィニッシュを総合的に評価
カット・グレードはダイヤが理想的にカットされているかを評価する項目です。カラット、クラリティ、カラーは自然が生み出したものへの評価ですが、カットは唯一人間の技術力を評価するものとなります。評価対象はおよそ0.1ct以上のラウンド・ブリリアントカットのダイヤのみとなり、最終的な評価は熟練の鑑定士が肉眼で行います。3Excellentが最高評価で以下Poorに近づくほど評価が下がります。
プロポーション(Proportion)・・・ 理想形にどれだか近いか
ダイヤの輝きはプロポーション(ダイヤモンドの深さやガードルの厚さ、テーブル径やファセットの角度)で 決まります。いくら素材が良くても、プロポーションが悪ければ輝きが落ちてしまいます。 マルセル・トルコフスキーが最も理想的なプロポーション(アイデアル・カット)を算出した以後、 その理想形にどれほど近いカットがされていかが評価されます。
フィニッシュ(Finish)・・・ 仕上げの状態
フィニッシュはポリッシュ(表面の研磨状態)とシンメトリー(対称性)に分けて鑑定します。
[ポリッシュ]・・・表面の研磨状態
カットされたダイヤモンドの仕上がり状態を見ます。
引っかき傷や打ち傷、研磨傷などの有無や程度をチェックします。
[シンメトリー]・・・対称性
カットや研磨状態が対称に成されているかどうかをチェックします。
3蛍光性[Fluorescence]
ダイヤモンドを個性を表すものの一つに蛍光性があります。長波の紫外線を天然ダイヤモンドに当てると蛍光色を帯び発色する物があります。(ちなみに人工ダイヤモンドはほとんど発色しません。)この蛍光色の発色の度合いを表すのが蛍光性です。発色にはブルーが一番多く、レッドやグリーン、イエロー等もあります。蛍光性のある物は天然ダイヤモンドの証しであり、個々のダイヤモンドの持つ個性とも考えることができますが、蛍光性が強すぎるとクラリティ・グレードやカラー・グレードに大きく悪影響を与える場合があります。
鑑定書と鑑別書の違い
鑑別書とは?
鑑別書は、科学的に分析、検査し『その石が天然かどうか、宝石の種類、宝石に施されている処理の有無、またその処理について記載してある証明書』です。
鑑別書には、その石に対して「鑑別結果」・「透明度と色」・「カットの形状」・「重量・刻印」・「寸法」・「屈折率」・「比重」・「偏光性」・「多色性」・「蛍光性」・「分光性」・「拡大検査」・「エンハンスメント」の表記がされています。また、書面には必ず発行者の名称と所在地が明記され、日本国内で発行される鑑別書には、通常写真が添付されます。尚、日本のルールでは、一般の鑑別書には価格、品質評価、産地名の記載は行われないことが規定されています。
鑑定書とは?
鑑定書は、『ダイアモンドの重量と品質のグレード(等級)証明書』です。現在のところダイヤモンドだけに発行されています。
天然ダイアモンドのルース(裸石)に対して、「カラット(重量)」・「カラー(色)」・「クラリティー(内包物)」・「カット(形)」のいわゆる4Cの表記がされています。鑑定書も鑑別書と同様に価格は表記されておりません。